2011-01-01から1年間の記事一覧

大みそかです。 いわゆる被災地にいると、被災した人たちに年賀状をだすべきかどうか少なからず悩む。 けれど「あけましておめでとう」という言葉は、今年はみんなにとっていい年であるようにあらかじめ祝ってしまおうという、幸運を予祝(よしゅく)する魔…

『こちらあみ子』 今年はそんなに小説を読んでいないけれども本年ベストは『こちらあみ子』です。 とりあえず誰彼かまわずおススメしたくなる。あまりにも素晴らしい。読んだ後は顔が紅潮し、膝を抱いてそのままの姿勢でじっとしていたくなった。まぎれもな…

昨日の記事。クリスマスに深夜のツタヤでゾンビ映画買ってるというのはないな。あえて弁明しますが正確には23日の夜ですよ。 閑話休題。 以前テレビで観た『アイ・アム・レジェンド』を観た。ネットで検索するともうひとつのエンディングがあるそうで、その…

深夜のTUTAYYAで中古DVDを探していたら、いろいろ安いからほしいものが多くて、手当たりしだい手に抱えていて、いざ精算と思って背表紙を見たら無意識に『オーメン』が入っていて「うわぁオーメン買おうとしてた俺」とか独り言言ってしまった。とりあえずい…

『沼地のある森を抜けて』 おもしろい。いま三味線をひく和装のカッサンドラがぬか床から湧いているところ。このぬか床のイメージは「脳」「体内」「鳥の巣」「ミクロフローラ(微生物群相)」「霊媒」。宇宙そのもの。まだよくわからん。沼地のある森を抜け…

クリスマスイヴの前日にもエアロバイクを漕いでいました。なかなか体重も減らないなと思っていたが、記録をみると10日で1kg減ったのか。いいペースだ。 Ipodをシャッフルで聴きながらだったんだけど、七尾旅人の「シャッター商店街のマイルスデイビス」がす…

『一般意志2.0』 間違いなく名著。久しぶりに興奮した。これは凄い本だ!一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル作者: 東浩紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/22メディア: 新書購入: 14人 クリック: 581回この商品を含むブログ (164件) を見る

『借りぐらしのアリエッティ』 やっと観ましたテレビで。 アリエッティたち床下の小人が人間の食材や物品(砂糖やビスケットやティッシュ)を拝借する行為は、厳密にいえば「借りる」のではなく「貰う」こと。それが「借りる」と同視できるのは、いわずもが…

野生哲学──アメリカ・インディアンに学ぶ (講談社現代新書)作者: 管啓次郎,小池桂一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/05/18メディア: 新書購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (12件) を見る 読了。 僕が「インディアン」と聞いて真っ先にイメ…

今年を一文字で表すと「絆」だという年の瀬を飾るニュースの後に、NHKの「クローズアップ現代」を見て慄然とした。 現在の商品経済が生み出す大量の廃棄物を効率的に圧縮する高度な焼却技術。 廃棄物はなくならない。消すことはできない。できることはどこか…

何年かぶりに日本有線大賞とか見たんだけれど、意外におもしろかった。なんだか鬼塚ちひろのまねごとをしてるような人が歌う「人間失格」って歌が吹き出すほどにあほらしくて、一緒に見ていた父親は「これでは太宰治がかわいそうだ」と呆れていた。AKBはあい…

『コロンブスの犬』 コロンブスの犬 (河出文庫)作者: 管啓次郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/10/05メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (13件) を見る 最初に引用されているルクレジオの言葉を。 出発する、ぼくらは出…

今日は休みだったから、久しぶりに隣街のツタヤに行きDVDを眺めた。僕の街には今は本屋がなくて、隣街のツタヤが一番充実している。ツタヤにろくに本が置いてないだろう、というのは都会人の感覚。こんなの置いてあるの?という驚きが田舎のツタヤにはある。…

←かっこいい。 「あなたになって」世界が見たい。そういうこと!

THEラブ人間は、雰囲気の似ている曽我部さんの世界よりダメが前景化しているところがいい。 Ogre you assholeはええね。歌詞の意味がわからないけど。「退屈は遊びさ思いを重ねておけよ」って、わからないようなわかるような。

津村記久子『ポトスライムの舟』 ポトスライムの舟 (講談社文庫)作者: 津村記久子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/04/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (42件) を見る 出張で高速に乗り、パーキングでトイレ休憩。平日の…

速水健朗『ケータイ小説的』 ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち作者: 速水健朗出版社/メーカー: 原書房発売日: 2008/06/09メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 781回この商品を含むブログ (213件) を見る アマゾンのマーケットプレイスで安…

仕事の関係で(勝手に関連付けて)新書の『当事者主権』を読んだらおもしろかった。んで、『リアル』の最新刊が出たので読んだ。そしたらこんなにもピア(仲間)の意味がよくわかる漫画ってないよな、と思った。ピアカウンセリングのピアね。 当事者主権 (岩…

最近太り気味だから、今日はがんばってエアロバイクで500kcal消費した。やはり音楽を聴きながらだとやれる。『ミュージック・ブレス・ユー』の引用部じゃないけれど、音楽はドーピングだと思う。今日はザ・ミイラズの『君の料理(№2027)』を聴きなが…

ブライアン・デ・パルマ2作 『殺しのドレス』『キャリー』 殺しのドレス (2枚組特別編) [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2008/10/24メディア: DVD購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (16…

津村記久子『ワーカーズ・ダイジェスト』 おもしろかった。津村さんの小説はなんだかその質感として読み返したくなるもので、『ポトスライムの舟』も3回くらい読んだ。 以下『ワーカーズ・ダイジェスト』の本筋とはあまり関係のないようなところから引用。 …

『ミュージック・ブレス・ユー』 上記のような作業をしていて思い出すのはこの小説。 やたらずんずんやってきたのは、音楽を聴いているからだろう、とアザミは考えた。自分もそうだからよくわかる。一種のドーピングのようなものなのだ。音楽を聴いていない…

休日仕事 今日は、itunesで曲やジャケットのアートワークを整理していた。 CDからインポートしたもののなかには、itunes上で売買されていないアルバムもあり、それゆえにジャケットのアートワークがダウンロードできないものも多い。今日は、そのようなもの…

ネットが復活 やっとだ。やっと復活したよ。 ということで、これからはどんどん書くぞ。 … まあというわけにもいかないよね。もともとそんなマメに更新してたわけではないし。 でもやはりitunesとかでトラック名とかアートワーク取得できるっつーのはうれし…

ジェノサイド

傑作。隙がまったくないわ。ジェノサイド作者: 高野和明出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/03/30メディア: 単行本購入: 14人 クリック: 433回この商品を含むブログ (196件) を見る

アラバキ

サンボマスターのアイラブ&アイニード福島で号泣。歌詞が素晴らしい。 そのあと、くるりを挟んで七尾旅人の圏内の歌。 KIMONOSでノックアウトされ、一日目から壊れた。 2日目は、前野健太F××K Me で感動。髭でハジけて死んだ。 疲れがとれない。F××K Meって…

世界音痴

これって俺だ!というエピソード多し。それと同じくらい、自分は穂村さん程末期症状じゃないなと思って安心したり、場合によってはそのことに寂しさを感じたりした。 失恋後、付き合っていたときの自分の言動を、振り返ってはダメ出しをする時のように、自分…

ほしいもの(本)メモ

『ポリティコン』 『短歌という爆弾』『手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)』『絶叫委員会』 『芸術闘争論』 ポリティコン 上作者: 桐野 夏生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/02/15メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ…

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

大好きな映画。 冒頭、金脈を掘り当てるために穴を掘り、そこに爆薬を仕掛けて点火し爆音の後もう一度穴に下る。しかし、途中で梯子が壊れ転落。しばらくして気絶から目覚め足を引きずりながら穴底から這い出すというシーン。それがダニエル・デイ=ルイス演…

ヒックとドラゴンとカールじいさん

『ヒックとドラゴン』 ヒックとドラゴンを待ち受ける運命はいかなるものかとはらはらしながら観たけれど、最後はありきたりだけどよかった。アニメーションとしてピクサーとの差異化にも成功している。ヒックのひねくれたナレーションとか。飛行シーンすてき…