2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

中学三年生って、こんな感じか。 こんなに、ゆるやかなにつながって、しかし確かな手応えでお互いに生きられたら、もうそれ以上望むものがあるだろうか。エヴリシング・フロウズ作者: 津村記久子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/08/27メディア: 単行…

『来るべき民主主義』

僕は難しい本を読むのが苦手で、というかろくすっぽ理解できないのに小難しい本を読んでしまう傾向があり、そのため、どうしても途中で読むのを諦めてしまうことが多いのだが、とりあえず、わかるわからないは別として、最後まで諦めずに読んでみるというこ…

『敗者たちの想像力 脚本家 山田太一』

社会にはいくつものアリーナ(闘技場)がレイヤーになって折り重なっており、そのそれぞれにおいて優勝劣敗を決する価値闘争が日々繰り広げられているとしても、そして、あるアリーナで負けても、別のアリーナでは優位を誇れることが可能であるという「地位…

『昨夜のカレー、明日のパン』が終了してしまった。ある喪失を、悲劇的な離別の経験を、忘れない、とか、忘れるべきじゃない、といった道徳的命題は、実は本質ではないのだ。この日常の中では。そもそも、こんな短い人生で、忘れられようか。逆に、どうにか…