2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ニュー・ワールド』

私が偏愛する映画です。テレンス・マリックの作品だということで、興奮を感じない人にとっては極めて退屈な話なのかもしれないですが。 この映画、イギリスからの清教徒が入植しだした、合衆国建国以前のアメリカが舞台なわけですが、そもそもテレンス・マリ…

インセプション

結論として、あまり面白くなかったです。 マリオン・コティヤールがミスキャストに思えて仕方がないのです。 他人の夢からアイデアを盗むケイパーアクションムービーであるうちはいいのですが、2つのオブセッション、「インセプション」という夢を通じたアイ…

トゥモロー・ワールド

トゥモロー・ワールド≪ネタばれ注意≫ トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2007/03/21メディア: DVD購入: 4人 クリック: 77回この商品を含むブログ (291件) を見る 西暦2027年、人類には18年もの…

アポカリプト

アポカリプト [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2007/11/21メディア: DVD購入: 2人 クリック: 63回この商品を含むブログ (98件) を見る 以下、ネタばれ注意。 ジャガー・パウはマヤ文明の辺境の森に住む狩猟民族の若き青年。ある日彼の集落が…

プラネットテラー

究極のソースを追い求めるBBQ屋のオヤジが登場して以降、血のりや感染者の顔の出来物から噴き出る膿みたいなのがすべてBBQソースに見えてくる。明らかに製作者はそれを狙ってやっている。このような、こだわりぬいた「まがい物」性が随所に光る素晴らしくく…

『「正義」について論じます』大澤真幸THINKING「O」第8号作者: 宮台真司,大澤真幸出版社/メーカー: 左右社発売日: 2010/11/10メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 55回この商品を含むブログ (17件) を見る いや、議論についていけない部分…

ゼロ年代アメリカ映画100

ゼロ年代アメリカ映画100 (アメリカ映画100シリーズ)作者: 町山智浩,柳下毅一郎,佐野亨,石澤治信,鎌田絢也,夏目深雪,芝山幹郎,中原昌也,大森さわこ,今野雄二,黒沢清,大場正明,滝本誠,馬場広信,添野知生,渡部幻出版社/メーカー: 芸術新聞社発売日: 2010/12/16…

面白くないわけではないが、一度見たらいい映画

『リトル・ミス・サンシャイン』 いまいちしっくりこないホームドラマでした。なんなんだろうこのもやもやは。おんぼろバスに乗り込んで、カリフォルニアを目指す痛い家族という設定がさきにありきの映画で、まあそれはいいんですが、そこからなにも生成され…

Big Fish

かなり偏愛している映画。ティム・バートンの作品の中でどれが好きと聞かれれば、迷わずこれを挙げるでしょう。 現実と空想が、父と子の共同作業により縫合され、それらを峻別することがもはや無意味になる瞬間=ラストは、よくあるパターンと思いつつも涙し…

『28週後』

ダニー・ボイルの映画は意識的に見たことがありません。にもかかわらず断言してしまいますが、この人はスピードに囚われており、そのため「走るゾンビ」という愚の骨頂を犯してしまったのです。ゾンビの後頭部あたりにカメラがあるような感じで、ドキュメン…

三連休

三連休なにをしていたかというと、 風邪をひく 『切りとれ、あの祈る手を』を少しずつ読むという、インドアでぱっとしない過ごし方をしてしまいました。 2に関しては久ぶりに読む人文書で、仕事をし始めて活字離れが著しい私に、「読みの困難さを自覚しつつ…

『インビクタス』

クリント・イーストウッド監督『インビクタス』 プロフィールにも書いたような理由で、このブログをはじめようと思います。 まず『インビクタス』から。今回は最近の映画です。名作『グラン・トリノ』ほどではないですが、やはりイーストウッド健在の佳作だ…