2012-01-01から1年間の記事一覧

映画についての駄文4

『ブラック・スネーク・モーン』※ネタばれあり この映画は、ある老いさらばえた農夫が、過去のトラウマ囚われセックスに依存するようになった娘に、ハートを込めて施すエクソシズムについての映画である。ただしここで言う「エクソシズム」とは「誰かに向け…

※多少のネタばれ

『ママ男』 壇上で成功に不可欠なポジティブ・シンキングの作法を如才ない語り口で聴衆に伝授している彼。彼はいわゆる「自己啓発のカリスマ」。「アメリカンドリームに醒めそうになったら僕の話を聴くといい」という一種の加熱装置。しかし、そんな彼にもつ…

『ショーン・オブ・ザ・デッド』 ザ・スミスのモリッシーの歌詞はシニカルかつミゼラブル。 代表格はその名も「Heaven knows I'm miserable now」 職を探してやっと見つけた それで今はおそろしくみじめな俺 (略) 「お前は家でごろごろしすぎる」って 当然…

*多少ネタばれあり。

『X-MEN ファースト・ジェネレーション』 2011年の公開の作品。 ブライアン・シンガーなどが監督した前3作(?)の前日譚で、プロフェッサーXとマグニートが袂を分かつきっかけとなった一連の事件を描いている。監督はマシュー・ヴォーン。彼は、本作の…

最近読んだ本は、明らかにある種の傾向を示していると思う。それはマッド・サイエンティストだ!!(笑) ・メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』 ・ロバート・ルイス・スティーヴンソン『ジキル博士とハイド氏』 ・H・G・ウェルズ『モロー博士の島』…

http://book.asahi.com/book/keyword/0345.html

好きな作家の一人である津村記久子の小説『八番筋カウンシル』は地元青年団とそれに疎ましさを感じる三人の若者の話だが、その三人のうちの一人である、小説の新人賞受賞を機に会社を辞めたタケヤスの言葉にこんなものがある。正確にいえばそれは幼少期のタ…

一人暮らしは大学1年以来で久しぶりなのでいろいろ大変。 生活を維持するのが大変。俺なんかが俺の生活を生活として維持してどうなるんだかとか思うのをやり過ごすのもの大変。夕飯はいつも社内でサラダかおにぎりかから揚げくんか春雨スープかその組み合わ…

舞城王太郎『短篇五芒星』を読む。今回は「美しい馬の地」。ネタばれ注意。 本編の主人公後藤は27歳の男だが、唐突に「流産」という現象に対し怒りを覚え、その怒りに苛まれだす。きっかけはとくにない。近親者が「流産」を経験したということでもなく、「僕…

このあいた式根島にいったら、夜、堤防に停泊しているクルーザーから、クラブ系の音が聞こえて「『サンゲリア』だ、『サンゲリア』だ」と叫んだ。『サンゲリア』に夜クルーザーで遊び惚ける若者が襲われるシーンなってあったか?なかったと思うけど、ブロン…

Art?

アート:“芸術”が終わった後の“アート” (カルチャー・スタディーズ)作者: 松井みどり出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2002/02/01メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 240回この商品を含むブログ (84件) を見る頭に入ってこない。 ジュディス・バトラーは…

『ダークナイト・ライジング』を鑑賞。 今回の悪役ベインは、『ダークナイト』の悪役ジョーカーに比べればやはり政治家的というか、「市民よ」などと発言する胡散臭いポピュリストだ。これはいけない。 故・ヒース・レジャーが演じたジョーカーは、彼の言動…

クエーサーと13番目の柱

読了。 以下参照歌。AIRBUG http://www.geocities.jp/gato_1116/Radiohead_Lyrics/Airbag.htmlAlways crashing in the same car http://www.youtube.com/watch?v=l2vEtfyveeY http://jp.bestlowes.com/japanese-bowie-david/japanese-always-crashing-in-the…

ゴダールと女たち

「(自己変革が)とうてい不可能な女に、自己変革しろと迫るのがゴダールの趣味なのかも知れない。どうもゴダールはそういう不可能へ寄せる情熱のようなものがある。そして美女たちは結局逃げ、ゴダール自身はそのことによって必然的に自己変革を迫られると…

町山さんの『トラウマ映画館』が恐ろしい。ああ、僕の今の精神状態にぴったりだ。

最近は終電で帰っているんだけど、忙しいほうがかたい本を読めたりして。 しばらくぶりでフーコーなどを論じている本を紐解き、またロラン・バルトの『明るい部屋』(そんなに小難しくない)を読みなおしているのだ。 中村秀之先生の『瓦礫の天使たち』は難…

川上未映子さんの『すべて真夜中の恋人たち』がすごくよかった。感想がまとまらないが、この小説で主人公入江の近くにいる聖という女性の言葉が胸に響く。 管啓次郎さんの『狼が連れだって走る月』はあいかわらずスローペースながら読んでおり、電車で感動し…

賭け

「生は賭けとして生きられる限りで、いっさい負けを知らない」p78↓蜂起とともに愛がはじまる---思想/政治のための32章作者: 廣瀬純出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/01/19メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (9件) を見る

サーフィンと聞いて連想するのは常にブライアン・ウィルソンであり、ビーチボーイズのフロントマンなんだから、この回路は実にありきたり。 ブライアン・ウィルソン自身は、あんなサーフィンの唄ばかり歌いながら、サーファーガールを賛美しながら、実はひき…

映画は父を殺すためにある―通過儀礼という見方 (ちくま文庫)作者: 島田裕巳出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/05/01メディア: 文庫購入: 149人 クリック: 3,950回この商品を含むブログ (47件) を見る 島田裕巳さんの『映画は父を殺すためにある:通過儀…

昨日は楽しく飲んで、楽しく飲んだときは常にそうなのだけれど、家に帰ってきてもアルコールで弛緩した笑顔が取れなくて、布団の入っても顔は妙ににやけた多幸症的な感じになっていて、今人に見られたら気持ち悪がられるなとか思うんだけど止まらない。その…

カラオケで人が歌っている曲をいい曲だなと思って後でYoutubeやTUTAYAでチェックすることがよくある。 だから、いろいろな音楽を聴いていて、同時に美声の持ち主とカラオケに行くのが好きだ。もちろん趣味がかぶっているようでかぶっていない感じの人がいい…

CLUB

CLUB@WOMB LITEがかっこよかった!「Pirates and Parakeets」はやばい! サイプレス上野とロベルト吉野でも盛り上がりました!!ありがとー!一緒にいた女子にウザがられる酔い方をした〜それも含めて昼からやたら酒飲んで楽しかった〜

カウリスマキの新作。OUTSIDE IN TOKYO / アキ・カウリスマキ 『ル・アーヴルの靴みがき』レビュー 不法移民の少年は、官憲に捕まる危険があるにも関わらず、なぜ、言いつけを守らず犬を連れて野外に出、あるいは駅で靴磨きのまねごとをするのか? というか…

B-BOYのBについて

ウィキペディアにも書いてあるんだけど、BボーイのBはBADとかのBではなしに、ブレイクビーツのBという事実を知り、驚愕した。 あと、シューゲイザーて、メンタリティを名指しているのかと思ったら、ギタープレイの特徴から名付けらたのだって。俯いてギ…

花婿のハムラビ法典

津村記久子さんの『カソウスキの行方』に入ってる「花婿のハムラビ法典」を読んて、三回くらい読んで、感動。泣きたくなった。 カソウスキの行方 (講談社文庫)作者: 津村記久子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/01/17メディア: 文庫 クリック: 4回この商…

以下自戒。 いそがしすぎる〜。つけ。いままでのつけ。災害言い訳にならん。脇が甘い。ということでがんばります。土日でます。映画とか読書とか自制。さあ寝よう。

『ホステル3』 くだらない。つまんね。 『キャプテン・アメリカ』 レッド・スカルの死に方いまいち。シリーズ化は期待。 『猿の惑星:創世記』 あんま覚えてない。仲間のオラウータンの顔の両脇にある張り出し(でっぱり)=「フランジ(Flange)」が衝撃だ…

『レスラー』 すげ。レスラー スペシャル・エディション [DVD]出版社/メーカー: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)発売日: 2010/01/15メディア: DVD購入: 6人 クリック: 136回この商品を含むブログ (166件) を見る

『127時間』 実話。 ネイチャー志向のエクストリーム系ムービー。なんだか自然の中で健全に?トリップしてて結構好き。ジェームズ・フランコがかっこいい。127時間 ブルーレイ&DVDセット (初回生産限定) [Blu-ray]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホー…