⭐️⭐️⭐️

やはり美少女ゲーム的。
それらゲームで、一つのチャプターをクリアすると、現れるご褒美CGのように、RADWIMPSの歌に従属的にして、おたくの欲望そのままな映像が垂れ流される。ストーリーが弛緩しそうなとき、間欠的に、ドーピングのように、テンション維持するため、そのようなシーンがインサートされる。なんだかやはり特殊である。
秒速・・・しかちゃんとみたことがないが、確かに、山崎まさよしの主題歌のような、過去に囚われるリグレットフルで沈鬱な雰囲気は、RADにより払拭され、これまでにない爽やかさを獲得しえているが、組紐的な運命論的妄想が炸裂しているところは、おたく的心性が濃厚に反映されているようでもあるのだ。
歌垣(デュエット的掛け合い)、「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」の小野小町的発想や、誰ぞ彼といった古語、それら日本文化への偏愛をちりばめつつも、神社の描写については、かなり、サブカル意匠の域をでない。まあ、その軽さがいいのか。
あと、どうでもいいが、口噛酒だと、きたねえなっ!と日本の憲兵が切れて、酒を放って、それに対し、台湾高山系原住民が怒り、首刈りを行った霧社事件を描いたのはセデックバレだったが、どうもそういう首刈りもののほうが私は好きなようである。