面白くないわけではないが、一度見たらいい映画

 いまいちしっくりこないホームドラマでした。なんなんだろうこのもやもやは。おんぼろバスに乗り込んで、カリフォルニアを目指す痛い家族という設定がさきにありきの映画で、まあそれはいいんですが、そこからなにも生成されていないといった感じ。そもそも、わざわざ勝ち負け図式を用いられると萎える気がするんですが。

 悪くないけど、凄味がない。ジュリアン・ムーアってこういう疲れた役が似合う、疲弊している顔がいいだと思います。ジュリアン・ムーアって、すみません、『ブギー・ナイツ』のイメージが強くて。

 悪くないけど、ありがち。

 このなかでは一番良い。が、2回は見なくていい気がします。ただし、夢を抱えていることで現状に言い訳をしつつ、だらだらと夜のタクシー運転手をしている男が、殺し屋の仕事に巻き込まれショック療法されるというのはLAのビルの谷間で見る一つの(悪)夢としてリアリティがある。
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