殺しのドレス』『キャリー』
 

基本的にプロットが同じな2作。両者とも、登場人物がセクシュアルなものへ接近(初潮・初めてのダンスパーティ・エスコートする男の子・誘惑・媚態・真昼の性行為)しだすと、要するに「サカリがつく」と、悲劇が駆動しだすジェットコースタームービー。ただし、厳格な性的モラルに彩られているわけではなく、それを笑いに変え、「ビッチか純潔か」という幼稚な対立をかき回しているところが爽快。