ハタリ⭐️⭐️⭐️⭐️

ローリング⭐️⭐️⭐️⭐️

コングレス未来会議⭐️⭐️⭐️⭐️

東和〜藤沢

「米川の水かぶり」を見学したが楽しかった。もちろん火除けの藁はとっていない(地区外の人が藁を取ると逆に火事が起きるとのこと。来訪神祭りにおいてタブーは付き物なのだろうか。)。水かぶりの姿(裸体の腰と肩に藁を巻き、足にはわらじを、顔にはかま…

ファンタスティックフォー⭐️⭐️

そんなにダメかなー。と思いつつも、確かに語りたくなる要素はないよなー。

乱れる⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

高峰秀子の佇まい、眼ざし、動線、すべてが素晴らしい。スーパーなど攻勢に、商店街の零細小売が追い詰められるような過渡的な状況と、加山雄三の切実な放蕩が重層して、物語をとても豊かにしている。しかし何と言っても、ラストシーンの峡間に位置する銀山…

Love&Mercy⭐️⭐️⭐️

ブライアン・ウィルソン(ビーチボーイズ)についての映画見た。まずまず面白かったけど、映像だけで、あの親父の酷さというかブライアンの人生のなかでのドミナンシーみたいなものとか、伝え切れているか疑問。ブライアンの痛みについては、いまいち新たな…

海街diary⭐⭐

おれにはよくわからないけど、まず、大竹しのぶの感じはよくて、なんとか自活しているけど、この人心預けられる男はいるの?と感じてしまうような雰囲気を出していて、孤独なん?と。父の法事先でビール飲みたいと畳に横臥し駄々こねたり、マンションいいか…

きみはいい子⭐️⭐️⭐️⭐️

号泣した。何回したかわからん。 池脇千鶴と高橋和也の救済感がすごい。

Fox Catcher⭐⭐⭐⭐

ネタバレご注意を! エマヌエル・ロイツェの『デラウェア川を渡るワシントン』という、独立戦争を描いた絵画が画面に映り込む。その戦争に用いられた砲台が、建国の父たちの肖像画が、デュポンの所有する広大な敷地や邸内の暗がりの中から顔を覗かせる。これ…

『ダラス・バイヤーズ・クラブ』※ネタバレ注意

やっと見たのだが、とてもいい映画だ。断言できる。 ジャレッド・レト扮するトランスジェンダーのレイヨンが、マッシュー・マコノヒー演じる主人公のロンとは対蹠的に、刹那的で、自らの生を食い尽くしてしまうような、不埒な生活をやめられないところを描い…

OSにとってのサウダーデ

皆の心の声が、耳を澄ますことなく聞こえてくるといったユービキカルな存在でありながら、色彩を持たない世界にいた(「ベルリンの壁」の上ですら、軽々とした足取りで歩み得ていた、反重力的な)天使が、ある女性に恋することで、地上に降り立ち、そのこと…

中学三年生って、こんな感じか。 こんなに、ゆるやかなにつながって、しかし確かな手応えでお互いに生きられたら、もうそれ以上望むものがあるだろうか。エヴリシング・フロウズ作者: 津村記久子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/08/27メディア: 単行…

『来るべき民主主義』

僕は難しい本を読むのが苦手で、というかろくすっぽ理解できないのに小難しい本を読んでしまう傾向があり、そのため、どうしても途中で読むのを諦めてしまうことが多いのだが、とりあえず、わかるわからないは別として、最後まで諦めずに読んでみるというこ…

『敗者たちの想像力 脚本家 山田太一』

社会にはいくつものアリーナ(闘技場)がレイヤーになって折り重なっており、そのそれぞれにおいて優勝劣敗を決する価値闘争が日々繰り広げられているとしても、そして、あるアリーナで負けても、別のアリーナでは優位を誇れることが可能であるという「地位…

『昨夜のカレー、明日のパン』が終了してしまった。ある喪失を、悲劇的な離別の経験を、忘れない、とか、忘れるべきじゃない、といった道徳的命題は、実は本質ではないのだ。この日常の中では。そもそも、こんな短い人生で、忘れられようか。逆に、どうにか…

ជម្រាបសួរ។ (チョムリアップ・スーオ=クメール語で「こんにちは」)! 身体を一定時間非日常のなかに「拘束」すること。そして新しい欲望が芽生えるのをゆっくりと待つこと。これこそが旅の目的であり、別に目的地にある「情報」などなんでもいい。 「ツー…

キャプテン・アメリカの新作は

※ネタバレ注意 宮台真司氏などがよく言うように、人を殺してはいけない、というルールを持った社会はなく、この世に存在する社会はどれも、仲間を殺してはいけない、というルールしか持ち合わせていない。それゆえに、戦争が起こると例外的に敵を殺すことは…

女子じゃないけども、女子のための本2冊を読んで、とても肩の力が抜けて。 ダメな自分を自己受容し、適度に「逃げ場」を持っとくのが大事、だけども「完璧な逃げ場」は存在しないことをココロせよ、と言う『ダメをみがく』。「帰り道が楽しいから」という理…

『ブリングリング』を見た。これは、同じくソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』の前日潭のような気がする。 『ロスト・イン・・・』は、大学を卒業してすぐにセレブ写真家と結婚し、仕事で世界を飛びまわる夫に付いていくのだけれ…

雑感

いわゆる「被災地」に住んでいると、震災関連のTV番組をみることが多いのだが、番組をみていて、漠然とした違和感を感じることが多いので、その違和感について、散り散りになるが、書いてみる。 今から僕が書くことについて、素直じゃないとか、被災者の心に…

東京出張

金曜日に東京出張があり、もちろん日帰りの旅費しかでないのだけれど、金曜日ということもあり、まあじゃあ泊まるかということで、そのまま都内のビジネスホテルに宿泊(もちろん自腹だけど)、その夜は友人と新橋の立ち食いホルモン屋。 翌朝は比較的早くに…

『LIFE』 ショーン•ペン演じる、世界をノマド的に転戦する写真家に、ただベン•スティラーが憧れ、現状打破を期し模倣するという話なら何も感慨も抱かないのだが、そうはなっていないところがいい話だと思う。

映画についての駄文4

『ブラック・スネーク・モーン』※ネタばれあり この映画は、ある老いさらばえた農夫が、過去のトラウマ囚われセックスに依存するようになった娘に、ハートを込めて施すエクソシズムについての映画である。ただしここで言う「エクソシズム」とは「誰かに向け…

※多少のネタばれ

『ママ男』 壇上で成功に不可欠なポジティブ・シンキングの作法を如才ない語り口で聴衆に伝授している彼。彼はいわゆる「自己啓発のカリスマ」。「アメリカンドリームに醒めそうになったら僕の話を聴くといい」という一種の加熱装置。しかし、そんな彼にもつ…

『ショーン・オブ・ザ・デッド』 ザ・スミスのモリッシーの歌詞はシニカルかつミゼラブル。 代表格はその名も「Heaven knows I'm miserable now」 職を探してやっと見つけた それで今はおそろしくみじめな俺 (略) 「お前は家でごろごろしすぎる」って 当然…

*多少ネタばれあり。

『X-MEN ファースト・ジェネレーション』 2011年の公開の作品。 ブライアン・シンガーなどが監督した前3作(?)の前日譚で、プロフェッサーXとマグニートが袂を分かつきっかけとなった一連の事件を描いている。監督はマシュー・ヴォーン。彼は、本作の…

最近読んだ本は、明らかにある種の傾向を示していると思う。それはマッド・サイエンティストだ!!(笑) ・メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』 ・ロバート・ルイス・スティーヴンソン『ジキル博士とハイド氏』 ・H・G・ウェルズ『モロー博士の島』…

http://book.asahi.com/book/keyword/0345.html

好きな作家の一人である津村記久子の小説『八番筋カウンシル』は地元青年団とそれに疎ましさを感じる三人の若者の話だが、その三人のうちの一人である、小説の新人賞受賞を機に会社を辞めたタケヤスの言葉にこんなものがある。正確にいえばそれは幼少期のタ…