私の恋人⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ナチスの収容所で絶命した２人目の私であるユダヤ人ハインリヒ・ケプラーが、迫り来る死期を前に、看守を「私の恋人」と幻視し、「行き止まりの人類の旅」のありうべき３周目について語り出すシーンは間違いなくこの小説のクライマックスだが、そこで語られる（超）倫理性は、間違いなく小説でしか表現できない類のコトバだ。
- 作者: 上田岳弘
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/06/30
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (5件) を見る
ナチスの収容所で絶命した２人目の私であるユダヤ人ハインリヒ・ケプラーが、迫り来る死期を前に、看守を「私の恋人」と幻視し、「行き止まりの人類の旅」のありうべき３周目について語り出すシーンは間違いなくこの小説のクライマックスだが、そこで語られる（超）倫理性は、間違いなく小説でしか表現できない類のコトバだ。
